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大相撲の給料・年収仕組み完全ガイド!階級別月給から懸賞金・引退後まで徹底解説

遠野 纱英 遠野 纱英 • 更新: • 公開: • 読了約 11 分
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日本伝統の国技である大相撲。土俵上で繰り広げられる熱戦はもちろんのこと、力士たちの生活や収入事情についても、多くの人が強い関心を寄せています。テレビの中できらびやかな化粧まわしをつけて土俵入りする横綱や、激しいぶつかり合いを見せる幕内力士たちは、一体どれほどの給料や報酬を得ているのでしょうか。

本記事では、大相撲の給料や年収の仕組みを階級ごとに解説します。月給や場所手当(ボーナス)の支給基準、勝敗に直結する懸賞金の仕組み、さらに気になる引退後の退職金や生活支援の裏側まで、日本相撲協会の報酬規定をベースにしたリアルなお金事情を分かりやすくまとめました。

大相撲の給与体系の基本構造:関取と幕下以下の決定的な違い

大相撲の給料

大相撲の世界における最も大きな経済的分岐点は、「十両」という階級の壁にあります。相撲界では、十両以上の階級に所属する力士を「関取(せきとり)」と呼び、日本相撲協会から毎月決まった「給与(月給)」が支給されるプロフェッショナルとして扱われます。

一方で、幕下、三段目、序二段、序ノ口といった下位の階級に所属する力士たちは、法的には「日本相撲協会の養成員・訓練生」という位置づけになります。そのため、毎月の定期的な月給は支給されません。彼らの収入源は、年6回の本場所ごとに支給される「場所手当(いわゆるボーナスのようなもの)」と、所属する相撲部屋からの小遣い、そしてちゃんこなどの衣食住の全面的な提供に限られています。

このため、力士たちがまず目指す最大の関門が「十両昇進」です。十両に上がった瞬間から毎月の月給が保証され、さらに個室の部屋を与えられるなど、生活基盤が劇的に変化する仕組みとなっています。

階級別の月給・年収事情:横綱から十両・幕下までのリアルな金額

日本相撲協会の報酬規定や報道各社の取材データによると、力士の給与は階級(番付)によって厳密に定められています。横綱、大関、関脇・小結の三役、平幕、そして十両に至るまで、それぞれのポジションでベースとなる金額が大きく異なります。

加えて、大相撲の収入を語る上で欠かせないのが「持ち給金(もちきゅうきん)」です。これは、これまでの本場所で勝ち越した星の数(幕下以上の勝ち越しに与えられる褒賞金)に応じて基本給に加算される仕組みで、長年活躍しているベテラン力士ほど月給のベースが底上げされる仕様になっています。

階級(番付) 毎月の給与(月給の目安) 年6回の場所手当・その他の特徴 主な収入源の構成
横綱 約300万円前後 最高峰の月給に加え、横綱手当や高額な持ち給金が上乗せ 月給+場所手当+持ち給金+多数の懸賞金
大関 約250万円前後 横綱に次ぐ高額な月給と手当が支給される 月給+場所手当+持ち給金+多くの懸賞金
三役(関脇・小結) 約180万円〜200万円 上位陣としての安定した固定給と手当 月給+場所手当+持ち給金+懸賞金
平幕(幕内) 約140万円〜150万円 幕内力士としてのプライドと生活を支える給与水準 月給+場所手当+持ち給金+懸賞金
十両 約100万円〜110万円 関取としての最低ライン。ここから月給制が適用 月給+場所手当+持ち給金
幕下以下 支給なし(無給) 本場所ごとの「場所手当」(数万円〜十数万円程度)のみ 場所手当のみ(衣食住は部屋で保障)

上記のように、幕内力士や上位の関取になると、月給だけでも年間に換算して1,500万円から3,000万円以上のベースが構築されます。これに加えて、後述する場所手当や懸賞金が加わるため、トップ力士の年収は数千万円規模に達することが分かります。

場所手当(ボーナス)と「持ち給金」の仕組みを紐解く

大相撲の収入において、月給と並んで重要な役割を果たしているのが「場所手当(賞与)」と「持ち給金」です。日本相撲協会では、奇数月の年に6回開催される本場所のたびに、力士の階級や成績に応じた手当を支給しています。

場所手当は、いわゆる一般企業のボーナスに相当するものであり、本場所での全勝や優勝といった優秀な成績を収めた場合には、別途「各段優勝賞金」や「三賞(殊勲賞・敢闘賞・技能賞)」といった多額の褒賞金が授与されます。特に優勝賞金は幕内であれば1,000万円という高額に設定されており、力士たちにとって大きなモチベーションとなっています。

また、「持ち給金」制度の存在も見逃せません。力士が本場所で勝ち越す(7勝以上、あるいは11勝以上など)と「勝ち星の褒賞金」が蓄積され、これが引退するまで毎月の給与に上乗せされ続けます。若手であっても星を積み重ねることで着実にベースアップしていく、非常に実力主義かつ歴史のある給与システムとなっています。

取組の勝敗を左右する「懸賞金」のリアルな金額と行方

大相撲のテレビ中継を見ていると、取組の直前にたくさんの懸賞旗が土俵を回る光景を目にします。この「懸賞金」は、企業や個人が特定の取組に対してスポンサーとして掛けたものであり、勝負に勝った力士に直接手渡される人気のシステムです。

1本の懸賞金は総額で約6万円(うち約3万円がスポンサーの拠出金で、残りの部分は税金や手数料、協会の管理費などを除いた実質額が力士に渡る仕組み)となっています。人気のある取組、例えば横綱戦や大関戦、あるいは大関・横綱に平幕が挑む一番などでは、数十本もの懸賞がかけられることも珍しくありません。

土俵上で勝ち名乗りを受けた力士が懸賞の包み(手刀)を受け取るシーンはお馴染みですが、その中身は全額が力士の懐に入るわけではありません。実際には、手渡された包みのうち一部が税務申告用の経費や所属部屋の経費、あるいは協会の規定に基づいた管理に充てられ、残りが力士自身の収入となります。それでも、連勝を重ねる人気力士にとっては、本給を上回るほどの莫大な現金収入となるケースがあります。

知られざる下積み時代:幕下以下の生活と「支度金」の現実

華やかな幕内の世界がある一方で、力士全体の約6〜7割を占める幕下以下の力士たちは、非常にシビアな経済状況の中で稽古に励んでいます。前述の通り、彼らには毎月の月給が出ないため、収入源は年6回の場所手当と、後援者からの差し入れや小遣いに限られます。

衣食住の大部分が相撲部屋での共同生活によってまかなわれているため、日々の生活に直ちに困窮することはありませんが、まわしや遠征費、自身のメンテナンス費用など、相撲を続ける上でのリアルな出費は少なくありません。

そんな彼らが初めて大きな経済的恩恵を受けるのが、前述の「十両昇進」の瞬間です。十両に昇進すると、日本相撲協会から「支度金」と呼ばれるまとまったお祝い金や支度を整えるための資金が支給され、自分専用の化粧まわしや着物を新調できるようになります。この「十両の壁」を突破できるかどうかが、力士としての経済的な明暗を分ける最大の分水嶺となります。

引退後の生活と退職金・功労金の仕組み

激しいぶつかり合いを伴う大相撲の世界では、力士の現役生命は決して長くありません。平均して20代後半から30代半ばで引退を迎えることが多く、引退後のセカンドキャリアや退職金制度についても気になるところです。

大相撲を引退する際には、これまでの功績や在位期間(特に幕内や十両としての在位日数)に応じて「退職金」や「功労金」が支給されます。加えて、一定以上の実績(関脇・小結以上の経験、あるいは幕内・十両での長い在位など)を残した力士には、「年寄名跡(年寄株)」を所有・取得して日本相撲協会の「親方」として残る道が開かれます。

親方として協会に残ることができれば、指導者や審判委員、役員として安定した給与を得ながら相撲界の発展に寄与することができます。一方で、年寄名跡を取得できずに廃業する元力士たちのために、相撲協会や関連団体では就職支援やセカンドキャリアの相談窓口を設けるなど、引退後の生活を支える取り組みも行われています。

【大相撲の給料】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:幕下の力士は無給だと聞きましたが、普段のお金はどうしているのですか?
A1:幕下以下の力士には毎月の月給が支給されませんが、奇数月に開催される本場所ごとに「場所手当」が支給されます。また、所属する相撲部屋ではちゃんこや寝食が完全保障されており、衣食住の心配をすることなく稽古に集中できる環境が整えられています。

Q2:横綱や大関の年収は、実際どれくらいの金額になるのですか?
A2:横綱や大関のクラスになると、毎月の基本給(月給約250万〜300万円)に加えて、年6回の場所手当や長年の勝ち越しで積み上がった高額な持ち給金、さらに取組ごとに手渡される多数の懸賞金が上乗せされます。これらを合計すると、トップ力士の年収は数千万円規模(3,000万円〜5,000万円以上)に達すると言われています。

Q3:懸賞金は勝った力士が全額そのままもらえるのですか?
A3:土俵上で勝ち名乗りを受けた力士が受け取る包みの中には、1本あたり約6万円の懸賞金が入っていますが、実際にはその全額がそのまま私財になるわけではありません。税務上の処理や協会の規定管理費、所属部屋の経費などが差し引かれた上で、最終的な手取り額が力士の収入として管理・支給される仕組みになっています。

大相撲の給料や年収の仕組みは、徹底した「番位(階級)主義」と「実力主義」によって成り立っています。十両という壁を境にして、月給が支給されるプロフェッショナルとしての世界が広がる一方、そこに至るまでの幕下以下の苦労や、日々の星取りが直結する「持ち給金」のシステムなど、非常にシビアでありながらも夢のある構造を持っています。

横綱や大関といったトップ層が手にする高額な報酬や数々の懸賞金は、長年の血のにじむような努力と過酷な競争を勝ち抜いた者だけに与えられる正当な対価と言えます。大相撲中継を見るときには、勝敗だけでなく、こうした力士たちのリアルな経済背景や階級ごとのドラマに思いを馳せてみると、より一層観戦の楽しみが深まるはずです。

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デジタルマーケター 遠野 纱英
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アニメ・漫画担当として6年以上の取材経験。anime領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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